オンライン稽古、始めました。

ZOOM, Skype, Facetime, Google Meet, LINEなどでお稽古

橙白会のお稽古は、月におよそ4回の開催日のうち、生徒さんの都合で3回を選んで行います。

早速、オンライン稽古のお弟子さんもいらっしゃいます。

謡のみの生徒さん、謡と仕舞の生徒さん、いずれもいらっしゃいます。
お互いに試行錯誤ですので、1回ずつ設定を変えたり、アプリケーションを変えてみたり模索しながら進めております。

ZOOMがメインですが、iPhoneやiPadをお持ちの方はFacetimeも画像のブレが感じられずおすすめです。

生徒さんのご希望に応じて、柔軟に対応させていただきます。
是非一度、体験なさってみてはいかがでしょうか。
お稽古の詳細はこちらから

オンライン稽古をスタートして

「手段」

先月から漸くお稽古を再開しまして、まだまだ安心できる状態ではございませんが、稽古場へいらっしゃれる方はソーシャルディスタンスの元、流行のリモートの出来る方はリモート稽古を始めました。


リモートの良いところは、全世界何処に居ても場所さえあれば、その方の心を豊かにでき、新しい広がりが出来る。最初から対面は気が引ける方等にとっては、良い手段だと思います。

教えさせて頂く立場から申し上げますと、その方の姿勢、呼吸、考え方にタイムラグがあり、リモートならではの間に距離間ができ、全ては見れない事に不甲斐なさも感じられます。慣れれば良いのかもしれませんが…

また6月より公演も再開され、各流儀で賛否両論はございますが、工夫を凝らした演能形態で、徐々にご来場下さいますお客様も増えて参りました。

能楽然り、各演劇、芸能舞台は暫く元通りには戻りませんが、この状況を世の中全体で考える、今後を考えるきっかけになったと思います。今は舞台以外の覚える事が増えて苦戦していますが、自分自身を見つめ直す時期でもあります。

辰巳大二郎

道成寺を終えて

思い

この曲は能楽師にとりましても、とても特別で大切な曲でして、若手の登竜門(披き物)の一曲です。
全てが習い物(決まり事)、大胆かつ大掛かりでダイナミック、3つの伝説から構成される道成寺。
私は子供の時から道成寺のビデオばかり観ていた記憶がずっとありまして、衝撃が強かったせいか幼少よりこの曲が大好きで演じてみたく堪らなく、演じる事を許された時は綺麗事では無く、全てに感謝の念を抱きました。神様仏様、森羅万象、宇宙、世界、日本、万物に。

それは、この曲が今までの辰巳大二郎という個体に生き甲斐等後押しをして、道成寺を演じる為に、或いは今後の能楽師と言う人生に多大な影響が有ると感じたからです。

人は1人では生きれないのと同じで、能も他の音楽芸術も1人では演じられない、身の回りの方々や支えて下さる方々がいらっしゃるから成り立つ芸能です。

能の力の凄さは、其々の方々に与え伝える影響力、価値観、今迄の歴史が積み込まれており、新しい物を取り入れながら古典を活かす事。それを感じた私は次の世代に伝える必要性や義務感が有ると思うのです。
そう、過去、現在、近い未来が良ければいいのでは無く、この世界を知っている人が、知らない他の誰かに夢、希望、幸せな可能性を与えてくれる方法芸能だから。

私個人にはまだまだ未熟者で世間知らずですが、純粋な人間であり続けたいと思っています。

道成寺という場

道成寺を演じるに当たりまして、
年始に道成寺へ御祈祷に伺いました。
勿論無事に努められる事と、大難が小難に、
小難が無難にと、世の中の平和の為に。
道成寺物を演じる役者関係者は皆が御祈願に訪れるのです。

御住職様は以前から何度もお会いさせて頂いており、絵解きも拝聴しておりましたが、
実際道成寺でお話し下さる御住職様の声と、
間近で観させて頂く絵巻には感動を覚えました。
その後御本堂にて特別に御祈祷して頂き、
お札を頂戴しました。
御本尊の千手観音像はとても素晴らしく、
御顔も優しく、あの手この手で今迄万民を救ってきて下さったんだと拝見致しました。
そしてこれからも。
目には見えない不思議なパワーを感じようとする自分が居ました。
境内も広く、静かで落ち着き、桜の木が沢山植えられていた。
(桜の咲く境内の写真は後日親戚が撮った物)
桜の季節に訪れたいと思いました。

帰り際に近くのお土産屋さんにて、名物釣鐘饅頭を購入させて頂き、美味しく頂戴しました。

お稽古

道成寺の稽古ですが、一昨年の暮れより意気込みや、どの様に稽古を行なっていくか、様々な事を想定し、昨年の黒塚の後より本格的に始めました。
特に見せ場の乱拍子(小鼓との一騎打ち)の稽古は何度も住駒先生にお願いし、お互いの呼吸を合わせ、その中に緊迫感、緩急、静止、爆発力を追い求める稽古を重ねました。
(乱拍子は道成寺の階段を登って行く様子を舞にしております)
能は一期一会で、申し合わせ(リハーサル)も一回で、間を合わせ過ぎると面白く無く、わざと間を外す、目に見えないやり取りが舞台上で行われているのですが、乱拍子に限ってはそうはいきません。
幕離れ(登場)から怪しげな雰囲気を作るので、全てに注意を払いながら、今迄気に掛けていなかった事や、沢山注意しなければならない課題が現れ、気付く事、習得して行く事が稽古を重ねる事の大切さだと、これからもその事等を気をつけて稽古をしなくてはならないと、
改めて思いました。

本番、そしてこれから

様々な準備を整え、本番、3月22日。能楽師としてのスタートの日を迎えまして、朝から緊張感とワクワク感は有りながら、冷静さを意識し、気持ちを落ち着かせて出発。
お逢いする四役(シテ方、ワキ方、狂言方、囃子方)の先生方、先輩方、後輩方から御祝いの言葉を頂戴し、背中を押して下さり覚悟を決める事が出来ました。
道成寺で頂いたお札を鏡の間へお祭りし、舞台へ。今迄感じた事のない重圧感、高揚感、解放感、そして大変な状況の中にも関わらずお越し頂いき、見所から暖かく見守って下さる大勢の方々の視線を感じ乍ら、また本当に残念ながら、この状況で止むを得ずお越し出来ませんでした方々にも御祝い、応援、励ましのお言葉、メールを頂戴しまして、唯々感謝、平和への願いを込めて努めさせて頂きました。
お陰様大過なく道成寺を努めさせて頂き、ドームホテルにて関係者のみの披露宴にて、第二十代宝生御宗家のご挨拶、庄司藩十八代御当主酒井忠久様よりご祝詞乾杯を賜りまして、無事に終える事が出来ました。
道成寺を終え思います事は、まだまだ未熟者乍ら、この曲を許された様々な思い気持ち感謝の念を生涯忘れず大切に、信念と責任を持って舞台に立つ事、次世代へ伝えていきながら、私自身成長して参りたいと存じます。

橙白会発表会開催のお知らせ

2020年2月11日(祝)11:00-

矢来能楽堂 東京都新宿区矢来町60

橙白会では、第2回目となる発表会を行います。
会員の一年間の成果を発表する場として、諸先生方をお招きして開催させていただきます。
入場無料となっておりますので、どうぞお気軽にご観覧ください。

10:30-

番外舞囃子

難波 辰巳大二郎

  七宝

連吟

鶴亀 会員

11:00-

舞囃子

班女 武井和江

素謡

高砂 後藤幸子 三原武俊 益子陽子

敦盛 木村秀雄 衣笠閑月 都築照男

羽衣 石井康子 田平洋子 

女郎花 益子陽子 井上豊年 

12:40-

連吟

鶴亀

若林久美子 中島咲枝 山田眞佐江 佐藤周子
小川有紀 岡田かな子 横地知子 遠藤ひでみ
衣笠祥雲 辰巳大二郎

13:00-

仕舞

胡蝶 大平登久恵

玉葛 石井康子

熊野 横地知子 遠藤ひでみ

枕慈童 木村秀雄

田村 野元賀久士

連吟

養老 出雲路聖 出雲路啓

13:30-

舞囃子

高砂 後藤幸子

若 衣笠閑月

14:20-

素謡

春日龍神 都築照男 井上豊年

田村 野元賀久士 木村秀雄

経政 河野康好 衣笠祥雲

鉢木 佐島敏枝 辰巳大二郎

15:30-

独吟

歌占 田平洋子

仕舞

加茂 三原武俊

嵐山 出雲路啓
天鼓 出雲路聖

熊野 岡田啓子

舞囃子

加茂 益子陽子

三輪 井上豊年

附祝言

16:30頃終了予定

入場無料 許可のない撮影・録音はお断りいたします

主催 橙白会

11-29(金)夜能 「黒塚」シテとして出演させていただきました

掃除機

黒塚は好きな曲の一つで、子供の頃に能ごっこ遊びでよく真似して楽しんでいました。

後シテが負柴(オイシバ)を持って出て来ますが、それを掃除機の繋ぎ棒にビニール紐を通し背負い、腰巻の変わりに布団を巻き付けて、黒塚の内容など分からず1人楽しんでいた昔を思い出しました。

今回お役を頂いた時に、道成寺を控えた役者は黒塚を舞わせて頂けるのですが、(後のイノリの部分が似ている型の為)道成寺を意識して舞台に臨みました。
丁寧に、寂しさ、哀しみ、怒り、恥ずかしさを演じる事の難しさを実感しました。
追求すればするほど難しいのが能であり、
出来た、完成、という事が無い無限の世界で、
昔に何故黒塚が好きだったのかを片隅に考えながら稽古し、舞台に立たせて頂きました。

感想を一言で表すと、やっぱり難しいですけれど、好きですね。

11-24 大仙公園日本庭園 開園30周年記念事業 水上薪能「猩々」シテを演じさせていただきました

2019年11月24日 (日)大仙公園日本庭園

天気の子

前日の快晴とはうって変わり、朝からどんよりした、今にも泣き出しそうな空模様でした。

2、3日前までは80%の確率で雨予報でしたが、時間が経つにつれ雨雲は南下し、終には夕陽が差し込み、青空が広がり、眼に見えない私を守って下さる存在に感謝の思いでいっぱいでした。

最高のロケーションの中、その眼に見えない存在、来てくださったお客様、主催者、出演者、全ての方へ感謝し、猩々を舞わさせて頂きました。

叔父からは、「何事も信念を持っていれば」との言葉を頂き、まさに!と、改めてそう思いました。

今の私は、成るようにしかならない、雨が降ったら仕方ないじゃない?位で、時の流れに身を任せる生き方をして来たので、改めて信念を日常から持って生きていかなければならないと、思い直させて頂ける言葉だったなと身に感じました。

11-29(金)夜能〜夜楽の調べ @宝生能楽堂


初めての方にも、能に触れられている方にも嬉しい3つのポイント!

1.邦楽にチャレンジ!「対談解説」つき。
ゲストナビゲータと邦楽奏者、能楽師に夜鼎談式の解説。
演目解説のみならず、演者してんの鑑賞のポイントまでを丸ごとご案内します。
今日から邦楽デビューという方にも、頼もしい味方です。

2.本当の「お仕舞(おしまい)」
日常的に使う言葉「おしまい」。この語源が、実は能楽にあるとご存知でしょうか。
現代でいうアンコールのようなもので、公演の最後に紋付袴で謡のみで舞を舞います。夜能では、公演の最後に、特別なお仕舞いをご披露します。

3.宝生能楽堂「ナイトモード」
いつもの能楽堂が、おしゃれでゆったりした空間に変身?!
開場(17:30)より開演(18:15)まで、ビストロAbats.による夜能プレ・ディナーワンプレート(ワンドリンク付き)を¥1,600にてご提供します。

大二郎は、夜能の企画運営、時には出演者として各イベントに関わっています!
会場でお会いできると嬉しいです。
2019年最終回で「黒塚」にシテとして出演します。


【鼎談解説】

18:15
司会:    日置貴之(白百合女子大学准教授)

箏曲山田流【赤壁賦】

19:00

事本手 衣笠詠子 花岡日菜子
琴替手 富田華子
尺八 吉越栄貴

能【黒塚(くろづか)】

19:20
シテ: 辰巳大二郎
ワキ: 福王和幸
ワキツレ: 村瀬提
間 : 野村万之丞

後見: 宝生和英
後見: 野月聡

笛 : 小野寺竜一
小鼓: 住駒充彦
大鼓: 柿原孝則
太鼓: 梶谷英樹

地謡: 大友順・小倉健太郎・高橋憲正・東川尚史
地謡: 川瀬隆士・金森良充・辰巳和磨・木谷哲也

仕舞【葛城・花月・山姥】

20:25
葛城(かずらき)キリ: 小倉健太郎
花月(かげつ)キリ: 金森良充
山姥(やまんば)クセ: 宝生和英

謡 : 野月聡・高橋憲正・藤井秋雅・上野能寛

20:45 終演予定
お時間は当日の演目によって異なりますので、あらかじめご了承ください。

 

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