放下僧_ほうかぞう Houkazou

牧野小次郎の父は、利根信俊に殺され、小次郎は父の仇を討つことを決意します。
小次郎は禅門にいる兄を訪ねますが、兄は時節を待てと反対をします。しかし、小次郎は唐土(からど、中国)の仇討ち話を引き合いに出し説得に成功します。

二人は放下僧に身をやつして仇討ちに出かけます。

瀬戸の三島で信俊に遭遇した二人は、信俊の伴のものに取り入り、禅問答を仕掛ける信俊に当意即妙の返答をしながら、虎視眈々と敵の隙を伺います。

そして、曲舞や鞨鼓など様々な芸を見せた末に、信俊が油断した隙を見計らい首尾よく本懐を遂げます。