能 宝生流ワークショップ(無料体験)@ 北とぴあ

本ワークショップは無事に開催することができました。ご報告はこちらから

650年の歴史と、そこに潜む日本人の和の心『能』。
触れてみると沸き起こる、不思議な感動!!
プロの能楽師が分かりやすく解説いたします。

日時

令和4(2022)年2月6日(日)9:30〜11:30

会場

東京都北区 北とぴあ9階和室「せきれい」

講師

能楽師シテ方宝生流 辰巳大二郎(たつみだいじろう)

内容

  • 能装束の着付け(能装束の説明、着付けのすべてをご覧いただけます)
  • 謡(うたい、コーラス)の体験
  • 仕舞(しまい、踊り)の体験
  • 能楽師の技(実際に仕舞と謡を披露いたします)

お申し込み・お問合せ

橙白会お問合せより、お気軽にご連絡ください。

2回目のワークショップ開催にあたって

当ワークショップは、第1回に続き、橙白会の会員(衣笠閑月)が企画・運営させていただく事になりました。

第1回ワークショップ in 北とぴあの様子

前回の装束と面 ( 辰巳家所蔵 ) もとても見事な品々でしたが、先生はそれらの大切なものを惜しげもなく参加者に触れさせてくださいました。
大二郎先生による装束の色目や紋様のご説明もありまして、大変興味深い装束付けは、この度は『羽衣』に、と仰っておられました。

能についてのお話の他に、謡と仕舞の体験もございます。その際、参加者の皆さんの為に扇を沢山お持込み頂きまして、楽しく進んで参ります。

最後は先生の仕舞 ( 前回は『高砂』でした )、という流れです。
先生の声に会場中が響めき、そして釘付けになりました。

ようやく開催出来る事になりまして、只今参加者を募っております。
中身の濃いワークショップですので、興味のある方は是非お申し込みください。

お申し込み・お問合せ

橙白会お問合せより、お気軽にご連絡ください。
年齢もバックグラウンドも様々な皆様が、ご一緒に楽しめるひとときです。

【公演】12/20日本の伝統美 宝生能楽堂に集う。

辰巳大二郎は、能「高砂」能「羽衣」でシテとして出演

日本画・大和絵の伊東正次(いとうまさつぐ)師、尺八の安島瑶山(あじまようざん)師、箏の阪元沙有理(さかもとさゆり)師とともに、日本の伝統美が集う会です。

なんと、実物の日本画が、能舞台に。

伊東師の画の素晴らしさもさることながら、その大きさと迫力にも魅了されること間違いなしです。

日本古来の楽器が奏でる尺八や箏の音色。
いつもの能楽堂の雰囲気がガラリと変わる、競演と融合のひとときにご注目ください!

辰巳大二郎は、能「高砂」および能「羽衣」でシテとして出演させていただきます。
どうぞお楽しみに。

2021年12月20日18:00- 『日本の伝統美 宝生能楽堂に集う。』
2021年12月20日18:00- 『日本の伝統美 宝生能楽堂に集う。』

2021年12月20日(月)会場18:00 開演18:30

水道橋 宝生能楽堂

観覧料 10000円(全席自由)

曲目 【みだれ】【春の海】

能 【高砂】

住吉明神: 辰巳大二郎
ツレ: 辰巳大二郎
地謡: 和久荘太郎・田崎甫・石黒空・石塚尚寿

能 【羽衣】

天女: 辰巳大二郎

笛 : 栗林祐輔
小鼓: 曽和伊喜夫
大鼓: 亀井洋佑
太鼓: 林雄一郎

地謡: 和久荘太郎・田崎甫・石黒空・鶴田航己

後見: 石黒空

心や魂の問題に何らかの提言や示唆を与える、あるいは、魂の救済を図る最良の手立てを持つのが「芸術」です。芸術はさまざまな心模様を生の形で扱いつつ、魂をある世界へと誘います。私たちの心や魂を取り扱う「芸術」は何によって、賦活され活性されるのでしょうか。それは、一人一人が「己の魂と向き合う」ことです。心や魂と向き合う時間と場を与えてくれるのが「能」なのです。

大和絵師・日本画家 伊東正次

お問い合わせ先
一般社団法人 ARTJAPAN和SOCIETY
担当 長尾まこ
mako.iostar[あっとまーく]ezweb.ne.jp

橙白会関係者は、橙白会会員ツール(Slack等)でもご連絡を承ります。

主催:一般社団法人 ARTJAPAN和SOCIETY
協力:宝生能楽堂 クライス音楽事務所 一般社団法人:samurai.jp

演出:伊東正次
音楽監修:白井優次
企画・映像:横野勝
アートディレクター:長尾まこ

2021橙白会お浚い会 開催しました

2021(令和3)年9月11日橙白会おさらい会

1.七宝
全員

1.七宝

2.素謡 鶴亀
大平登久恵 後藤幸子 星谷卓子

2.素謡 鶴亀

3.素謡 猩々
石井康子 都築照男

4.素謡 玉葛 初め~クセ前迄
岡田啓子 衣笠閑月

4.素謡 玉葛 初め~クセ前迄

5.素謡 西行桜 ワキいかに面々~クセ前迄
益子陽子 井上豊年

5.素謡 西行桜 ワキいかに面々~クセ前迄

6.素謡 熊坂 待謡~
木村秀雄 衣笠祥雲

6.素謡 熊坂 待謡~

7.素謡 羽衣 ワキ我三保の~地次第迄
武井和江 井上豊年

7.素謡 羽衣 ワキ我三保の~地次第迄

8.素謡 胡蝶 ワキ急ぎ候間~クセ前迄
後藤幸子 都築照男

8.素謡 胡蝶 ワキ急ぎ候間~クセ前迄

9.素謡 紅葉狩 初め~クセ抜き中入り迄
衣笠閑月 井上豊年 大二郎師

9.素謡 紅葉狩 初め~クセ抜き中入り迄

10.素謡 半蔀 初め~クセ前迄
都築照男 益子陽子

10.素謡 半蔀 初め~クセ前迄

11.素謡 草紙洗 シテ恨めしの~草紙之段の後、物着後~終わり迄
衣笠祥雲 井上豊年 大二郎師

11.素謡 草紙洗 シテ恨めしの~草紙之段の後、物着後~終わり迄

12.仕舞 熊野クセ
星谷卓子

12.仕舞 熊野クセ

13.仕舞 田村キリ
石井康子

13.仕舞 田村キリ

14.仕舞 紅葉狩クセ
大平登久恵

14.仕舞 紅葉狩クセ

15.仕舞 玉葛
岡田啓子

15.仕舞 玉葛

16.仕舞 山姥キリ
木村秀雄

16.仕舞 山姥キリ

17.仕舞 国栖
出雲路啓

18.仕舞 岩船
益子陽子

18.仕舞 岩船

19.仕舞 笠之段
衣笠閑月

19.仕舞 笠之段

20.仕舞 通小町
井上豊年

20.仕舞 通小町

21.仕舞 羽衣クセ
武井和江

21.仕舞 羽衣クセ


22.写真撮影

皆様お疲れ様でした!

能楽は、手を付いてご挨拶をします。今後もずっと、変わらない伝統と思います。
橙白会メンバーも、また日常へ!

2021年7月18日日本の芸能シリーズその参(香里能楽堂最終公演)に寄せて

7月18日、日本の芸能シリーズその参(香里能楽堂最終公演)につき、一言感想を掲載させていただきたいと思います。

5月の緊急事態宣言により延期されました、7月18日が実質香里能楽堂の最終公演になりました。

前々から解ってはいましたが、やはり当日を迎えると寂しい気持ちで一杯になりました。

この寂しく虚しい気持ちを励みに次の舞台が出来上がるまでやらなければならない課題と、新しい発見が出来ましたので、私自信の新たな人生、能楽師としての生き方、道を照らして下さいました。

世の為人の為誰かの為を思う事は、結局は自分の為でして、新たなスタートと、ゴールはイコールでは無い事を実感致しました。僕自身はまだまだ行く、行けるを信じて舞台に立たせて頂きます!

今迄支えて下さった、ご支援賜りました皆々様と一緒に次の世界に行きたいです。

辰巳大二郎

2021年7月3日 辰巳孝太郎百回忌、辰巳孝十七回忌追善能および7月4日 香里能楽堂五十五周年特別公演に寄せて

2021年7月3日に開催いたしました、辰巳孝太郎百回忌および辰巳孝十七回忌追善能の感想を書き留めさせていただきます。

私の高祖父の孝太郎と、祖父の孝の追善能にて「清経」を務めさせて頂きました。

偶々重なった回忌により、叔父の「半蔀 立花」、兄と従兄弟の兄の長女による「海人」と、初めて一族がシテを務める催しが開催されました。

当日は熱海の山崩れにより、新幹線が遅れ出演者、お客様も間に合わなかった事もありましたが、無事に舞台は進められ、「清経」を終えました。

元は2月に行われる予定でしたこの催しでして、昨年末より稽古をしておりましたが、昨今の状況により、延期されました。半年延期となると、本当に半年後に開催されるのか?と焦りと不安を抱き、また香里能楽堂が7月から工事が始まる知らせは伺ってましたので、無事の開催を願って止みませんでした。

色々な事象が重なりながらも、催しも終えられましたのも、御先祖様、辰巳家を支えて下る全ての方、応援してくださる方々の御陰様でした。

もう一度、「清経」舞いたいです!

辰巳大二郎

7月4日 香里能楽堂五十五周年特別公演

香里能楽堂五十五周年特別公演ついに、現在の姿最期の公演。

朝から気合い十分に、無事を願って家を出ました。

「大蛇」(オロチ)は大阪では三十五年振りの上演になり、観世流には無い曲目ですので、御ワキ方、御狂言方、御囃子方、それぞれ大変遠い(滅多に出ない)曲目になります。

大蛇が酒を呑み酔っ払うシーンに使われる酒船の作り物が出てきますが(出さない演出も有り)大阪には酒船の作り物が無いので一生懸命作りました。

後シテも普段は龍神の出で立ち(黒髭の面に龍の冠)前日に「海人」にて使用しましたので、重ならないようにと、真蛇の面(辰巳家の真蛇の面相が龍蛇、男蛇の為)に黒頭と初めての試みでの演出になり、大変良かったと思います。

そして留の宝生御宗家による「七人猩々」こちらも大阪では三十年振りの上演になり、五十五周年の締め括りにふさわしい演目でした。

香里能楽堂は橋掛かりが短い為、最期のシーンでは六人の猩々が並ぶので、相当密でしたが、なんとか無事に終える事ができました。

この三日間は準備は毎日大変でしたが、能楽堂に感謝を込めて舞わせて頂く事ができました。お天気にも恵まれ、沢山のお客様にお越し頂き盛会に終える事が出来ました。

皆々様、大変感謝申し上げます。

辰巳大二郎

【御礼】香里能楽堂立ち退き前に、生きた舞台の映像化を-無事に終了いたしました

現能序章2021

この催しは、私の親友と企画させて頂き、また、世の中のコロナ禍で必死に働いて下さる医療従事者の方々、舞台、Liveが困難な方々、あらゆる方への感謝と、新しい時代を担われる人々に希望を込めた催しの趣旨になります。

親友の彼とは高校三年間同じクラスで、舞台に誘っては来てくれ、また私もバンドマンの彼のLIVEにも行かせて貰いました。

お互いに共通する、お客様に足を運んで頂ける魅力のあるイベント出来ないかと、考えてくれて今回の運びとなりました。

能もLIVEも一期一会、一発入魂の共通する生の新鮮さ、新しい物を取り入れながら、歴史を伝え残す能の精神が、彼とピッタリハマりました。

それに呼応して下さった方のご好意で、セッティング段取りはたくさんの方々の支えや応援のお陰様で、なんとか形にして頂きまして、無事に開催させて頂く事が出来ました。

京阪電車の立体交差事業により、香里能楽堂が7月21日から工事が始まり、次の移転先まで五年と、能楽堂が無い状態で、流儀の催しを紡いで参ります。

別に能楽堂に拘らなくてもと言う固定概念を取り払う機会でもありますし、やはり能楽堂で見て頂きたい気持ちと複雑でございます。

7月2日は、今迄この地で能の公演をさせて頂いた感謝の気持ちを込めて舞わせて頂き、新たに次の舞台と時代を支えて頂くのは、何よりもこれから生まれて来られる、未だ知らない人によって、伝えていかれるんだと改めて考えました。

だから一所懸命生きないとと。

香里能楽堂の最後を映像に残すプロジェクトにご協力、携わって頂いた出演者、関係者、ご支援賜りました方々への遺言になっていくのではと存じます。

尚、この催し開催に至る迄4月より私に密着して下さったテレビ大阪の放送が7月14日のやさしいニュースにて、ドキュメンタリーでお届けさせて頂きます。
YouTubeにてもご視聴頂けますので、是非御高覧賜りますよう、宜しくお願い申し上げます!